肩甲骨を寄せすぎると、呼吸が浅くなるかもしれません

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「姿勢を良くしましょう」と言われて、胸を張り、肩甲骨をぐっと寄せる。多くの方が、良い姿勢とはそういうものだと思っています。でも、その頑張りが、かえって呼吸を浅くしているとしたら——。

胸を張る動きそのものが悪いわけではありません。問題は、寄せすぎ・張りすぎたときに、身体の別の場所で起きていることにあります。

■「良い姿勢」のつもりが、肋骨を開かせている

肩甲骨を強く寄せようとすると、多くの場合、胸を大きく前に突き出す動きが一緒に起こります。すると、いちばん下のあたりの肋骨が、前へせり出すように開いてしまうことがあります。

この状態を「肋骨フレア」と呼びます。あばら骨の下の縁が、Vの字に開いたまま閉じにくくなっている状態です。みぞおちの左右に手を当てて、あばら骨の下の縁を触ってみてください。力を抜いて立ったとき、本来この縁はゆるやかに内側におさまっています。ところが胸を張るクセのある方は、ここが前に浮き上がっていることがあります。

本人は「胸を張って良い姿勢」のつもり。でも実際には、肋骨が開き、腰が反り、呼吸のしにくい身体になっている。これは、姿勢を気にする方ほど陥りやすい落とし穴かもしれません。

■なぜ、肋骨が開くと呼吸が浅くなるのか

呼吸の主役は、横隔膜という筋肉です。胸とお腹を隔てるドーム状の膜で、息を吸うときに下がり、肺がふくらむスペースを作ります。

この横隔膜がしっかり働くには、肋骨が適切な位置にあることが前提になります。肋骨が前に開きっぱなしになると、横隔膜のドーム状の形が崩れ、うまく上下に動けなくなると考えられています。

横隔膜が使いにくくなると、身体は代わりに、首や肩まわりの筋肉を使って肋骨を持ち上げるように息を吸い始めます。これがいわゆる「浅い呼吸」です。一回ごとに取り込める空気が減るぶん、呼吸の回数が増え、首や肩の筋肉も働きっぱなしになりやすい。肩こりと呼吸の浅さがセットで現れる方が多いのは、このあたりに理由があるのかもしれません。

■力を抜くことも、姿勢づくりの一部です

ここで大切なのは、「胸を張るのをやめて猫背に戻る」という話ではない、ということです。

目指したいのは、肋骨が正しい位置におさまり、その上で背骨が自然に伸びている状態。肩甲骨を無理に寄せて固めるのではなく、力みを抜いたところから、必要な筋肉が働いて姿勢が保たれる——そういう身体です。

そのためには、まず開いた肋骨を「閉じる」感覚を取り戻す必要があります。息を吐きながら、あばら骨の下の縁をそっと内側におさめていく。この動きに関わるのが、お腹の深い層にある腹横筋などの筋肉です。ここが働くと、肋骨が安定し、横隔膜も動きやすくなっていきます。

■整えてから、姿勢をつくる

マシンピラティスは、呼吸と肋骨の動きを結びつけながら身体を整えていくのに向いた手段のひとつです。息を吐いて肋骨をおさめ、深層の筋肉で体幹を支える。この感覚を、寝た姿勢から無理なく練習していくことができます。

胸を張ってつくる姿勢は、長くは続きません。力みで固めた姿勢は、疲れるからです。力を抜いても崩れない身体を、内側から育てていくほうが、結果的にラクで、呼吸も深くなっていきます。

姿勢が気になる方ほど、一度「頑張り方」を見直してみる価値があるかもしれません。GRANDSTONEでは、ストレッチ・マシンピラティス・トレーニングという3つの手段の中から、その日のあなたの身体に必要なものを選んでいきます。

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