EAAとBCAA
こんにちは!
前回はアミノ酸って何なの?ということについて取り上げさせてもらいました!
今回はアミノ酸のなかでも、EAAとBCAAというものについて取り上げさせてもらいたいと思います。
EAAって?
EAAは必須アミノ酸を意味する英語 -Essential Amino Acid- の頭文字を取ったものとなります。
つまり、EAAとは必須アミノ酸である、ということになります。
では、必須アミノ酸とは何なのか、です。
アミノ酸は20もの種類があります。これらが集まり身体を構成するタンパク質を形成します。
このアミノ酸ですが、大きく分けると2種類に分けることができます。
1つは、体内で作り出すことのできる11種類のアミノ酸「非必須アミノ酸」です。
これらは、必要であればで糖質や脂質から作り出すことができるので、基本的に不足することはありません。
そしてもう1つが「必須アミノ酸」です。
必須アミノ酸は、人や動物が体内で作ることができない9種類のアミノ酸を指します。体内で作ることができないため、タンパク質として食事から摂らないと不足してしまう可能性があります。
不足するどうなるか。
必須アミノ酸は体内で作ることができませんので、身体の材料になるタンパク質を新たに合成することができなくなってしまいます。
タンパク質を新たに合成できないと、
・筋肉が痩せていく
・肌荒れ
・体調不良
を始めとして、様々な悪影響が出てきてしまいます。
それほど、人体にとってアミノ酸やタンパク質が重要なものであるということです。
BCAAって?
必須アミノ酸であるEAAに対して、BCAAは分岐鎖アミノ酸を意味する英語 -Branched Chain Amino Acid- の頭文字を取ったものとなります。
またよく分からないのが出てきました。
分岐鎖アミノ酸とは、構造の一部が分岐しているためこのような名称が付けられています。種類は3種類あります。
また、そのどれもが必須アミノ酸でもあります。
つまり、このような関係性となります。
必須アミノ酸でもある分岐鎖アミノ酸。
ではなぜ、EAAとは別にBCAAとして利用されているのでしょうか?
それは、必須アミノ酸のなかでも、BCAAだけがが特に利用される局面があることに理由があります。
BCAAは、特に運動中に多く利用される事がわかっています。
運動中にエネルギー源となったり、筋肉の分解の抑制、筋損傷の抑制に効果があると言われているのです。
そのため、運動中前から運動中にBCAAを摂取するスポーツ選手やトレーニーが多い、という訳になります。
EAAにも同じ成分が入っているなら、EAAでもいいんじゃないの?
と私も思いましたが
・運動中はBCAAが特に大量に利用されること
・EAAは比較的高価であること
から、トレーニング中はBCAAを摂取する人が多い印象です。
使い分け
利用シーンを考えるとこうなります。
BCAA→トレーニング中
EAA→それ以外
トレーニング中のBCAA摂取は前述の通りです。
では、それ以外の時間にEAAを摂取する意味はどこにあるのか。
それは、日中の筋分解を抑制することにあります。
筋肉は常に分解と合成を繰り返しています。
EAAを摂取し血中にアミノ酸を供給することで、
筋肉の分解を抑制し、合成を促すことができます。
もちろん、食事をしっかり摂っていれば、血中にアミノ酸を供給することはできます。
しかし、食事と食事の間が長くなってしまうときなどには
血中にアミノ酸が十分に供給されなくなり、
結果として筋肉の分解が進んでしまいます。
それを防ぐためにも、EAAを摂取しスムーズに血中にアミノ酸を供給するのです。
特に、起床後すぐにEAAを摂取することは非常に効果的です。
起床後は血中にアミノ酸がない状態ですので
普通に食事をして、となると、血中に届くまでに
消化吸収で2〜4時間程度かかってしまいます。
EAAの場合は30分程度で済みますので、筋分解を最小限に留めることができます。
ちなみに、BCAAだけでは必須アミノ酸のうち、3種類しか摂取することができませんので
特に運動時以外はEAAを上回る効果は期待できません。
このように、EAAとBCAAは筋肉の分解を抑える効果が期待できます。
当ジムでも、トレーニング中に利用できるアミノ酸製品を取り扱っておりますので、
筋分解を防ぎたい方はスタッフまでお声掛けください!
次回は、筋肉を合成する上で重要な
アミノ酸スコア
という概念について取り上げさせてもらたいと思います!