ハイボールは太らないはウソ!?気になるアルコールとダイエットについて

ハイボールも"太る"

驚かれたでしょうか。私も驚きました。「ハイボールは太らない」よく耳にするワードかと思いますが、実はこれ、事実ではありません。アルコール自体にもカロリーがあるため、お酒を飲んでいる時点でカロリーを摂取していることになるのです。カロリーを摂取しすぎると太ってしまうので、「ハイボールはいくら飲んでも太らない」は事実ではないといえますね。

ではなぜ、「ハイボールは太らない」というワードがこんなにも浸透したのでしょうか。それはおそらく「糖質制限ダイエットの流行」による影響が大きいかと思います。「ハイボールは太らない」の根拠になっているのは「糖質が入っていないから」というものがほとんどだからです。たしかに、糖質制限ダイエットをしているときに飲めるお酒として、ハイボールは優秀かもしれません。また、糖質にもカロリーが含まれているため、糖質が含まれているお酒と比べると入っていると、カロリーが低い=太りにくい、ということは言えるかもしれません。

アルコールのカロリー

では実際、アルコールにはどれぐらいのカロリーがあるのでしょうか。
なんと、アルコール1gにつき7kcalのカロリーがあります。なんと、と言ったのは炭水化物やタンパク質1gあたりのカロリー、4kcalを大きく上回っているからです。いやーちょっと衝撃的な数字でした。太る太ると言われている脂質で1gあたり9kcal。 「飲酒」は "脂っこいものを食べることに次ぐ太りやすい行為" ということになってしまうのです。

お酒が好きな私にとっては認めたくない事実です。辛い、あまりにも辛い。いや待てよ。実は、ハイボール1杯につき純アルコール量は大した量が入っていないんじゃないか...?純アルコール量5gとかなら1杯で35kcal。うん、ハイボールの爽快感あるイメージに沿うようなカロリーだ。きっとこれぐらいに違いない。これならハイボールも10杯とかよほどの量を飲まなければ飲んでも大丈夫そう!調べてみました。

1缶(350ml)あたり、純アルコール量19.6g=137.2kcal。

敗北です。

逆にビールが特別太りやすいわけではない

...気を取り直して他のお酒も見ていきましょう。太るお酒ランキング1位ぐらいの扱いをされているビールの1缶(350ml)あたりの純アルコール量は14g=98kcal。気になる糖質は10.5g=42kcal。カロリーは合計すると140kcal。あれ?太らないイメージ1位のハイボールと、太るイメージ1位のビールはカロリーだけでみるとほとんど同じでした。これはビールに謝らないといけません。成分を見てみると、ビールに含まれている糖質は大した量ではなく、さほどカロリーを持っていませんでした。次は、太るとされている醸造酒、ワインと日本酒を見ていきます。グラスワイン1杯(120ml)あたりの純アルコール量は14.4g=100.8kcal、糖質は1.8g=7.2kcal。合計すると108kcalとなりました。こちらに関してはハイボールを下回るカロリーとなっていました。。どんどんハイボールの立場が危うくなっていきます。さらに立場を悪くすべく、日本酒も見ていきます。日本酒もグラスワインと量を合わせて120mlあたりの純アルコール量は18g=126kcal、糖質は5.9g=23.6kcal。合計すると149.6kcal。ワインに比べ平均のアルコール度数が高い分、カロリーも高く出ました。

結論:お酒ごとに大差はない

醸造酒に含まれている糖質の量はめちゃくちゃカロリーに影響を与える、という程の量ではないことが分かりました。それよりもカロリーに影響を与えるのは純アルコール量です。ですので、ダイエットのためにはお酒の種類を気をつけるよりも、純アルコール量に気をつける、これが大事になってきます。そういう意味では、何杯も勢いよく飲んでしまうビールやハイボールは注意が必要であるともいえます。もちろん、日本酒やワインもぐびぐびいってしまうと、アルコール度数が高い分、摂取する純アルコール量も増えてしまうので注意が必要です。

ダイエットのためには、お酒の種類よりも量に気をつけましょう!

  • 糖質が含まれていないハイボールでも、アルコールによってカロリーを摂取してしまう(アルコール1g=7kcal)
  • ビールや日本酒、ワインに含まれる糖質のカロリーは大したことない
  • 薄めのハイボールや日本酒をちびちび、でアルコール量を節制するのが一番