呼吸について

呼吸の役割


呼吸の役割は、脳と体に酸素を供給することです。呼吸機能が低下して脳に供給する酸素の量が減ると、脳は疲弊して様々な変化に対応できなくなります!
疲弊している脳は、体をうまくコントロールすることができなくなり、思考や運動のパフォーマンスが上がらず、物理的な負荷や精神的ストレスに対応できなくなってしまいます!
さらに運動機能、免疫機能、消化機能も低下し、脳が疲弊すると人間の持つすべての能力が低下してしまう可能性が高いです!

まずは呼吸機能の改善


どんなに良い栄養をとって、良い生活習慣を維持し、ストレッチやトレーニングを行ったとしても、呼吸が乱れているままでは、体に良い変化が起こらない可能性が高いです!
たとえば、猫背に悩む人が姿勢改善を目的として運動やストレッチを行ったとしても、呼吸がうまくできていなければ体は過度に緊張したままで、運動やストレッチの効果は表れない可能性が高いです!
ダイエットにも関係し、呼吸機能が低下すると脳機能、代謝機能は低下し、なかなか満足のいく結果は得られない!
脳機能が低下するとエネルギー消費量(代謝)が下がり、太りやすく痩せにくい状態が続くからです!
呼吸機能を改善すれば脳機能を高めることができるため、リラックスできるようになり、姿勢や運動能力は改善し、代謝機能などほぼすべての能力を向上させることができます!

呼吸機能が低下しているかのチェック(1つでも当てはまる人は呼吸機能が低下している可能性が高い)
・呼吸が苦しいことがある、すぐ呼吸が乱れる
・口が開いていることが多く、口呼吸をしている
・手足が冷たい、またはしびれることがある
・疲れがたまりやすいと感じる
・集中力がないと感じることが多い

呼吸機能改善エクササイズ
1つでも当てはまった人はこのエクササイズを行いましょう!
①仰向けで膝を立てて寝る
②手を胸とお腹に置き、鼻で呼吸する
③お腹が膨らんで、その後に胸が膨らむように呼吸をする
注意点
・胸だけが膨らむ
・お腹がへこむ

呼吸のしすぎはNG


呼吸をたくさんした方が良いという認識を持たれている人もいると思いますが、実は呼吸をしすぎると体に悪影響を及ぼします!
呼吸の量が多い(=酸素を吸い込む量が多い)と、相対的に二酸化炭素の量が少なくなってしまいます。
酸素を脳や筋肉に届けるためには、二酸化炭素が必要になってきます。二酸化炭素の量が少ない状態だと、酸素を脳や筋肉に届ける事ができず、脳や筋肉がうまく働かなくなってしまいます!
脳や筋肉がうまく働かないと、集中力がなくなったり、姿勢が悪くなるなど体の不調に繋がります!
呼吸量が多いかチェックし、改善していきましょう!

呼吸量が多いかのチェック(1つでも当てはまると呼吸量が多い可能性が高い)
・口呼吸をしている
・安静時にも呼吸の音が聞こえる
・睡眠時に寝息が大きくなる
・よくため息やあくびをする
・呼吸が一定のリズムで行われていない
・呼吸の時に胸ばかり膨らむ

呼吸量を減らすエクササイズ
1つでも当てはまった人はこのエクササイズを行いましょう!
①仰向けの体勢で膝を立てて寝る
②5秒で吸って、5秒で吐いて、5秒息を止める
③3~6セット繰り返す
注意点
・呼吸の音が聞こえないように静かに呼吸する
・苦しい場合は時間を短くしましょう(5秒ではなく、3秒で行う)

まとめ

  • 呼吸の役割は脳と体に酸素を供給すること
  • 呼吸機能が低下すると、代謝機能も低下し、痩せにくい体に
  • 呼吸をしすぎると、体に悪影響を及ぼす
  • 呼吸量を増やすのではなく、呼吸量を減らすことが大事
  • 呼吸機能改善、呼吸量を減らすエクササイズを行いましょう

GRANDSTONE田中