筋肉を成長させるメカニズム
筋肥大には2つのメカニズムがある
筋力トレーニングをすると、どのようなメカニズムで筋肥大が起こるのか。
これはまだ完全に解明されていませんが、かなり研究が進んできています。
まず筋肥大には、大きく分けて2つのメカニズムが関係していることが、わかっています!
1つは「筋線維再生系」
これは筋肉が壊れたり傷ついたりしたときに再生する仕組みで、筋トレによって活性化します!
その役割は、細胞を作って筋肉を増やしていくこと。
さらに、筋線維1本1本を補修しながら少しずつ太くしていくことにも、この「筋線維再生系」という仕組みが深く関わっていることがわかっています。
もう1つは「タンパク質代謝系」
これはタンパク質が筋肉の中で合成されたり分解されたりする仕組みのことです!
タンパク質の合成が高まれば筋肉は太くなっていきますが、それと同時にタンパク質を分解するシステムも働いています。
合成と分解のスピードが同じであれば、筋肉は大きくも小さくもならず変わりません。
筋トレを行うと、タンパク質の合成が上がり、同時に分解が下がるという現象が起こります!
タンパク質の合成が上がっているので、筋肉が太くなります!
筋トレを行い、筋肉が大きくなるスイッチを入れてそこにタンパク質(肉や魚など)を摂取することで、筋肉が大きくなっていきます!
筋トレも食事もどちらも意識していきましょう!
筋トレは週2以上、タンパク質は最低自分の体重分のグラム数(体重60キロの場合60g)をとりましょ
う!
マッスルメモリーとは?
「マッスルメモリー」言葉を聞いたことはあるでしょうか!?
昔筋トレをしたことがある人が、トレーニングを再開した時に、早く筋肉が大きくなることです!
感覚的に言われていたのですが、研究でメカニズムがわかってきています!
筋肉が大きくなるときに核も増えていきます。
核とは、筋肉を動かすときに命令をだす司令部のようなものです!
核は命令をだせる範囲が決まっているため、筋肉が大きくなると、指令が届かなくなります。
筋肉全体に指令をできるようにするために、核が増えていきます!
そして、トレーニングをやめて筋肉が小さくなったときに、この核の数は10年程度は変わらないのではないかと言われています!
これが「マッスルメモリー」と言われるメカニズムです!
一度筋肉をつけると、10年先までその記憶は残っていて、トレーニングを再開したときに通常よりも早く筋肉が大きくなります!
怪我や病気、忙しくてトレーニングができなかった方も筋肉は戻りやすいため、あきらめずにトレーニングをしていきましょう!
まとめ
筋肥大のメカニズム
- 「筋線維再生系」と「タンパク質代謝系」のメカニズムがある
- 「筋線維再生系」は筋肉が壊れたり傷ついたりしたときに再生する仕組み
- 「タンパク質代謝系」はタンパク質が筋肉の中で合成されたり分解されたりする仕組み
- 常に筋肉がつくられるようにするために、筋トレとタンパク質摂取!
- 筋トレは週2以上、タンパク質は最低自分の体重のグラム数(60キロの場合60g)
- マッスルメモリーとは昔筋トレをしたことがある人が、トレーニングを再開した時に、早く筋肉が大きくなること
- マッスルメモリーは10年程度は維持される
GRANDSTONE 田中